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『ダイヤルMを廻せ』Blu-ray(2012年10月) [掲示板再録]

>>>三一十四四二三 -- 12/10/21-00:14..No.[16879]
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日本では11月に発売だが北米では既に発売されている。
北米版には日本語字幕が入っており、価格もとても安いのでこちらを注文したら、一週間で着いた。
安い便で注文すると2~3週間かかることが多いが、今回は今までで最速だった。

日本版はどのような仕様で発売されるのか知らないが、北米版は紙ケースに入っており、その表紙は3D写真になっている。
中身も3D版だが、再生するとまず
「あなたのプレイヤーは3Dに対応していません。だから2Dで再生しますけど、それでいいですか?」
と表示される。
 我が家の再生装置が安物であることを一瞬で見抜かれた!しかし「いいですか?」っていうのは、ちょっと失礼だなあ。

3Dソフトを買ったのは初めてだ。
せっかく3Dで収録されているのだから、3Dで見ないと損しているみたいだが、この一枚のために3D対応プレイヤーとプロジェクターを揃えることはできない。
だって他に見たい3Dソフトは今のところ1枚も無いんだからな。
「アバター」?あんなのいらないよ。

 さてこの1954年の映画、レストアの具合は・・・もうちょっとがんばって欲しかったなあ。強い粒状感が解像度に影響している。
ま、はっきり言ってザラザラの画質だ。
「泥棒成金」クラスの画質を期待したのだが・・・
(それでもDVDよりは遥かに良いので、買って損はないけどね)


 3D映画であることを意識して見ると、近景にわざとらしく花や花瓶をを置くといった立体に対する配慮が伺えて、それが鬱陶しい。
しかしこの映画の3D効果は「アバター」同様に、「飛び出す」効果より「奥行き表現」を重視していたとあるから、さすがヒッチコック。
その発想は現代に通じるものだったわけだ。
3110442316879[1].jpg


買って早々凹む・・・(2012年10月) [掲示板再録]

>>>まさ -- 12/10/20-15:30..No.[16747]
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007ボックスが到着しました。思っていたより意外とコンパクトな印象・・。

結局、ディスクは12枚組のトールケースを2個買って入れ替えることしました。(付属のケースも汚したくないから・・)

早速、ディスクを入れえたのだが、ディスクケースを開いていくと、背表紙の紙が折れていくではないですか・・!

思っていない折れでした。(うかつだった・・。) たぶん、1回の開閉でこうだからか、普通に繰り返して入れていくともっと酷くなるのかも・・?

ディスクトールBOXを開封する際は十分お気をつけ下さいね。気をつけようないのかなぁ・・?

だから、ふつうに単品トールケース横並べのBOXにしてくれればよかった・・。どうも今回の装丁には不満が残ります。

でも画質・音質は完璧です!上を望めばキリありませんが、現時点で最高だと思います! でも特典ディスクはショボイ・・。



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>>> 三一十四四二三 -- 12/10/20-22:26..No.[16865]

>背表紙の紙が折れていく

「無頼」ボックスは開閉の時、背表紙が外れる構造になってますけどね。
多分007は急ごしらえのボックスなので、そのへんの配慮ができてないのでしょう。

ところでディスクをブックケースに収納するのはやっぱりマズイですかね?
わしはそうしようと思ってるんだけど。




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>>> まさ -- 12/10/20-22:47..No.[16868]

ブックケース収納(傷)は扱い次第ではないか、と思います。ためしに適当なディスクで試してめれば良いと思います。

今回のBOXに関してはあまり評判が宜しくなさそうです。ブックケースが大きすぎる、など見受けられますね。
黒いケースもどこにどれが入っているのか、分かり難いという声もありました。

傷を考慮してのメーカーの別BOX配慮はよいと思いますが、少し値段が高くてもいいので、40周年のような、それぞれケースに入れて一列に並べたものが良かったです。

もしくは、デジブックにして、パチッパチッとはめてディスクを収納するタイプとか・・・。

私はブックレット、箱から出してもいません。中身デザインはyoutubeとかで海外の人のレビューが見れますので・・。




『無頼非情』 (2012年10月) [掲示板再録]

>>>三一十四四二三 -- 12/10/17-22:42..No.[16487]
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「無頼」シリーズ第3作「無頼非情」を見た。
これはやや古いタイプの日活アクションに退行したような作風。
古風なロマンチシズムが感じられるが、強い倫理観が支配的なために「無頼」の凶暴なテイストが薄まっている。

クライマックスはペンキでドロドロになりながらの死闘。
「酔いどれ天使」を思い出すが、モノクロの「酔いどれ天使」が白一色のペンキだったのに対して、カラーの「無頼」は色とりどりのペンキが撒き散らされ、敵も味方もサイケな色彩に染まっていく・・・という趣向になるはずだが、皆さんも図画工作で経験があるように、色々な色を混ぜると、「ウンコの色」になるんですよね。
結局、物凄くババちい色に塗れて、「無頼」らしいぐちゃぐちゃの決闘シーンになっています・・・

 松原智恵子は前2作とは「違う人」として登場しますが、キャラクター的にはほとんど同じ。ものすごくウブで一途なヒロインです。
ホテルで五郎(渡)と同衾しようとして
「お前!野郎と寝るってことは、どうなることかわかってんのか!」
と怒鳴られるのですが、この時松原は目を潤ませてうなずくんですよ。
ここ最高に可愛くて色っぽいですね。
素人女に手を出さぬことをモットーとしている五郎もうろたえるばかりです。

 主題歌「男の流転」。

『時をかける少女』Blu-ray(2012年10月) [掲示板再録]

>>>三一十四四二三 -- 12/10/01-13:48..No.[16105]
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「画質が悪い」と言われているようだが、そうでもない。
最近の映画のような鮮鋭さはないが、大変フィルムライクで好感の持てる画質である。色もナチュラルに乗っている。
ネットの評価で「画質が悪い」と書いている人の中で「合成の粗が目立つ」ことも欠点に挙げている人がいるのだが、合成の粗が目立つのは、旧フォーマットのソフトに比べて解像度が上がったことに他ならない。

わしは2011年に出たというリマスターDVDは持ってないので比較できないが、Blu-rayの良さが出ているソフトなので、良くなっているはずだ。
(旧DVDとは比較にならないほど画質向上している。旧DVDしかもってない人は即買いだな)

「死ぬのは奴らだ」(2012年10月) [掲示板再録]

- >>>三一十四四二三 -- 12/10/14-20:59..No.[16303] -------------------------------------------------------------------------------

007シリーズ中、特に好きな作品ではないが、なんだか常に気になっているのが「死ぬのは奴らだ」だ。
理由はよくわからないが、結構、見る機会も多い。

ショーン・コネリーが降りた時点で「もう007は終わった」という考え方が一般的だったこともあり、封切り当時の批評は辛かった。
映画雑誌での扱いも小さく、最近で言えば「ゴールデン・アイ」のような感じ。

封切り当時は
「ロジャー・ムーアはショーン・コネリーを意識しすぎて演技が固い」
という評価が多く、これは次の「黄金銃」でも同じように言われ、「私を愛したスパイ」でやっと
「ロジャー・ムーアがやっと自身のボンド像を掴んだ」
と書かれたが、今見ると、「死ぬのは奴らだ」の時点でムーアは無理をせずマイペースな演技をしており、その演技の質が「私を愛したスパイ」で変質したような印象は無い。
 これはコネリーに慣れた見る側の意識の問題だったのではないか?

ムーアは「私を愛したスパイ」以後も演技の向上や変調はなく、結局、ずっと一定のボンド像を演じ続けていたのであり、むしろコネリーの方が、演技も体型も変化を続けたように思う。

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>>> まさ -- 12/10/15-20:11..No.[16309]

この作品は今だに分からない箇所があります。 
後半の生贄のシーンでサメディ伯爵の頭を銃で撃ち抜かれたのに、目が動くシーンと、ラストの列車にサメディが乗ってるシーンです。

あまり深く突っ込んではいけないシーンなんでしょうか(笑)?



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>>> 三一十四四二三 -- 12/10/15-21:57..No.[16310]

オカルト風味の作品でしたからね。
これに続く「黄金銃」もクリストファー・リーが出てきたので、当時の観客は「007はオカルト路線を突っ走るのか?」と思ったかもしれませんね。

ところで目が動くサメディですが、あれはダミー人形だったんじゃないですか?



「大幹部・無頼」(2012年10月) [掲示板再録]

>>>三一十四四二三 -- 12/10/08-23:02..No.[16173]
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「無頼より・大幹部」に続く「無頼」シリーズ第2弾が「大幹部・無頼」。
紛らわしいタイトルだなあ。
 しかしタイトルは紛らわしいが、この第2作目は1作目に勝る傑作に仕上がってます。

 有名なドブ川での死闘と女子高のバレーボールをカットバックで見せるシーンもいいけれど、今回の最大の見所はダンサーから売春婦に転落する薄幸の娘を演じる芦川いづみの存在感ですね。
本当にいい演技をします。
 芦川は侠客・田中邦衛に囲われているのですが、渡に惚れています。だから渡の恋人・松原智恵子を嫉むんです。
その様子を見た田中邦衛が
「俺たちのような落ちるところまで落ちた人間には人並みの幸せは望めねえ。だからせめて人の幸せを壊さないようにするこった」
と諭す場面はとてもいいです。
(でもその後田中邦衛は「俺ァ、北海道に行ってくる。もう会えねえよ」と出て行ってしまいます。多分、本当に北海道に行ったんだと思う・・・)

 他にも悲劇的運命の岡崎二朗&梶芽衣子のカップルもとてもいいし、子供にケーキを買っていく途中で惨殺される「先輩」二谷英明もいい。
悪役内田良平の憎たらしさも最高です。
「無頼」の魅力が凝縮された一本ですね。
何?結局1作目と同じ話じゃないか?
そんなことを言う人とは、友達にならないよ。

私の考えるレトロ(2012年10月) [掲示板再録]

>>>講釈 -- 12/10/08-09:03..No.[16159]
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昭和が幕を閉じてまもなく四半世紀を迎えようとしていますが、遠くなる昭和を取り上げる、いわゆる昭和レトロの勢いは衰え知らずで、生活の色々な場面で触れることができます。
そこで、長年、昭和を懐古してきた不肖講釈の考える昭和レトロというものについて、少し述べさせて頂きたいと存じます。よろしくお願いします。

まず、現在、取り上げられている昭和レトロ(以下レトロ)は、クラシックでもノスタルジーでも無い、ということです。敢て言うなら、パラレルワールド、でしょうか。

つまり、世間一般では、レトロを昭和30年代風、または1960年代風の現在進行形の現実と捉えているということです。

以前、この掲示板で映画「三丁目の夕日」をカタログ的と評し、当時の実情や負の側面を取り上げていない点を不満と書きましたが、あの作品は舞台設定が当時風であるだけで、全く現在を描いているのであり、私の不満は的外れであったと見られます。

確実に、四半世紀の時は流れています。そうした時間や生活環境の激変の中で我々は生きてきており、過去は刻々と昇華されていきます。その結晶は現在へのアンチテーゼに他ならず、我々は我々の考えるパラレルワールドとしてのレトロをあたかも理想郷のように象徴化しているのです。

平成生まれの若い人でも、懐かしく感じさせることができるのは、何ら懐古も回顧もしていないからで、これが現在のレトロの本質なのです。

次回は引き続きビジネスの側面から考察します。なお、連貼り掲示となることがあるかも知れませんがどうぞご容赦ください。
三一十さま、ご常連の皆様からのご意見等、よろしくお願い申し上げます。







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>>> 三一十四四二三 -- 12/10/08-10:08..No.[16161]

現在、歯科医師会報の仕事で「レトロ特集」の編集をしていますが、わしもあまり甘美で理想化された過去には興味がないので、写真なども敢えて「汚い」ものを選別するようにしています。

「汚い」というのは、写っているものが「汚い」のではなく、写真自体が古びて劣化して汚くなったものです。
美化されていくノスタルジーとしての「過去」ではなく、時間的な正しい意味での「過去」を示したいからです。
 そういう点で昭和レトロ趣味がパラレルワールドという説に賛成します。



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>>> 講釈 -- 12/10/08-21:36..No.[16171]

>三一十さん
 決して当時のままでない疑似体験は、ある種、遊園地的な快感が誘発されるので、心地よいものです。
 しかし、問題なのは、そうした疑似であるべき側面が、あたかも当時の再現であると流布され、そう信じ込む人が増殖されていることです。曰く、昭和三十年代はバラ色時代、といわれる点が、代表的ですが、こうした捉え方が仕組まれたものであることに注意しなければならないことは言うまでもありません。


>>>講釈 -- 12/10/08-13:27..No.[16162]
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レトロを語るうえでビジネスの観点から避けて通れないのが所謂、復刻版です。
現在、食品や日用品等、最終消費材を中心に、様々な復刻版商品が販売されています。
この復刻版、私もこの掲示板で幾度か取り上げましたが、ビジネスとしては禁断の商法、弱者の商法、そして麻薬の商法と言えるでしょう。

過去にヒットした商品をモデルにしているので、販売数量はある程度予測できます。
加えて、中身は現行商品とほぼ同じか、僅かな差しかありません。違いはパッケージデザインだけで、同様にキーワードとなる限定版と冠すれば、将来的な廃棄損も回避できます。

ですから、現行品に僅かなコストをかけるだけで、商売と見込める訳です。
こんなおいしい商売はモノが売れない現在、企業としては見逃す手はないでしょう。
かくして、各企業とも挙って復刻版に手を出すわけです。

そして、巷間、レトロがこれら復刻版ビジネスを牽引したと言われていますが、実際のところは逆で、復刻版がレトロを煽ったと思っています。

なぜなら、一般大衆の殆どは既に過去の商品に対する記憶も、また必要性も感じておらず、店頭陳列を認知した際の、かすかな懐かしさが刹那的で衝動的な購買を喚起しているからです。

また、本当にレトロ的なニーズを有するような商品は、実際は復刻されていません。
例えば、トヨタ2000GTの復刻版(内外装のみで駆動部が最新式であっても)とかは、今後も絶対に発売されないでしょう。
勿論、生産ラインの大幅な改変は大変なコストであり、初代クラウンの復刻時のような社内的理由等がなければ、仮に売れるとわかっていても発売されないわけです。

さらにはこうした安易な収益源に無闇に頼ることで、新たな技術の勃興や新商品の開発力の欠如、ニーズ発掘力の低下といった企業力の低落まで影響を及ぼしているのが現状なのです。

レトロはあくまでも遊びでなければなりません。
本質的には、商売という本気が侵食してはいけない領域だと考えます。

次回は世代や年代、性別といった観点から考察します。









>>> 三一十四四二三 -- 12/10/08-20:54..No.[16167]

復刻版が大成功をおさめた分野として「オーディオ」と「カメラ」もありますね。
低性能のはずの真空管やオールド・レンズが再評価されるようになり、復刻商品の開発に至ったのだろうと思いますが、その再評価自体に「仕組まれたもの」があったとわしは睨んでいます。

復刻版を出す理由を捏造する、という高度な戦略は、いまだにマニアを悩ませ続けています。



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>>> 講釈 -- 12/10/08-21:29..No.[16170]

>三一十さん
 低性能のはずの真空管や・・
 そこなんです、問題は。常に最先端の技術や商品を提供するからこそ、新たなビジネスとなるべきなのに、後退した商品で稼ぐのは正に羊頭狗肉といった感があります。
 
 復刻版を出す理由を捏造する・・レトロの真髄は当時の現行品、つまり中古品にこそあるわけで、修理をしてでも使い続けることが、マニアの使命でしょう。
 企業に騙されないよう、これからも注意したいものです。
 



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>>> 大秀丸 -- 12/10/09-13:58..No.[16175]

>常に最先端の技術や商品を提供するからこそ、新たなビジネスとなるべきなのに、後退した商品で稼ぐのは正に羊頭狗肉といった感があります。
 
50年前の歯科診療に使われた診療機器などは絶対に復刻されないでしょうね。





>>> 虜囚第6号 -- 12/10/09-20:27..No.[16177]

 文脈からズレてしまい、すみませんが、「松山容子のボンカレー」を沖縄以外でも売ってほしいものです。
 「沖縄物産展」にこれが置かれているのを見て「うーん、沖縄名物には違いないんだけど・・・」と思ってしまうのです。



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>>> 講釈 -- 12/10/09-21:17..No.[16179]

>三一十さん、大秀丸さん
 此度の電力危機に乗じて、昭和30年代の不便な生活に回帰せよ、という暴論があります。
盲目的に当時を賛美する風潮も加味されており、
全く噴飯ものです。出来もしないことを吹聴し、腹立たしくなります。
>虜囚さん
 こちらは同社グループ発祥の地であり、松山容子バージョンは販売されております。
この商品は発売当初より沖縄で好評を博しており、現在に至るロングセラーとなっている立派な現行品であります。
 蛇足ながら、徳島製粉という即席麺メーカーの金ちゃんヌードルという商品も沖縄県民のみなさんに愛されています。

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>>> 講釈 -- 12/10/09-21:25..No.[16180]

題材を当時に求めていても、所謂コレクターズアイテムとして新たに企画された商品は、ここで指摘した復刻版商品とは一線を画すものです。
最近では、ウルトラQカラーライズ等は、革新的な技術が付与された新たな商品ですし、007に関する様々な商品も、ブルーレイ化に加え、新たな装丁、付録等、ニーズ喚起しうる点を具備した新たな商品といえるでしょう。

また、復刻版のうち、特に食品系では、現行品が素材の吟味や味付けの改良等、進歩を謳っているにも関わらず、改善前の味付けにわざわざ戻しているものも存在します。これなどは顧客に対する欺瞞的行為と言えるでしょう。




「無頼」より・大幹部」(2012年10月) [掲示板再録]

>>>三一十四四二三 -- 12/10/04-23:29..No.[16141]
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3年の服役中に恋人をサラリーマンに取られてしまった渡哲也が、二人の暮らす団地を木陰からそっと覗く場面。

おそろしく殺伐とした、まさに「仁義なき戦い」の前哨戦のような展開に、こんな感傷的で女々しい描写が挟まれているところが本作の特徴。
日活アクションの基本がメロドラマであることを思えば、不思議ではないが、奇跡的なバランス感覚である。

渡と松原智恵子の描写も、少女漫画が裸足で逃げ出すほどメロメロの純愛で、それでも人がバタバタ死ぬ(登場人物は、死ぬ人間の方が多い)凶暴なドラマの骨子が揺らがないのが凄い。

2作目以降をもって評価の対象となることが多いシリーズだが、第一作も大変優れているのだ。
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>>> 虜囚第6号 -- 12/10/05-19:33..No.[16151]

 「無頼」は1作目だけ観ているのですが、やっぱり日活の主人公は「悪党」ではなく「不良」なんですよね。
 老父に話したら「そうだ!そこなんだ!!」と言っておりました。

 蛇足ですが、今回のDVD化を松原さんも喜んでおられるそうです(「週刊文春」より)。
 私が観たのは、茶色に変色した傷だらけのフィルムでしたし。



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>>> 三一十四四二三 -- 12/10/06-13:08..No.[16154]

>1作目だけ観ている

2作目からが「無頼」の本領発揮というのが定説ですが、わしは今回1作目を見直して、ベテランの安定した演出の威力を思い知りました。
1作目もAランクの作品だと思います。

画質は大変良好です。



そろばん脳(2012年10月) [掲示板再録]

>>>三一十四四二三 -- 12/10/17-12:58..No.[16436]
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わしの知ってる教師が言ってたんだけど、そろばんやってる子供って「数学が出来ない」らしいね。
そろばんは暗算の能力は鍛えられるが、数学的思考みたいなものは逆に育たなくなるらしい。
そういえば、わしらの時代でもそろばんをやっていた人は、学年が進むにつれて学力が低下していったように思う。
 今でもそろばん塾ってあるみたいだけど、特に子供を理系に進ませたい場合は、そろばんを習わせるのは止めた方がいいらしい。

 まあ、そういうことをいうとそろばん協会みたいなものが怒るのかもしれないが、これは実際、誰もが気づいていることじゃないかな?
暗算も大事だけどね。


「座頭市千両首」(2012年10月) [掲示板再録]

>>>三一十四四二三 -- 12/10/15-22:50..No.[16311]
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一般的には「血煙街道」とこの「千両首」が座頭市シリーズの白眉ってことになってるんじゃないかな?
「血煙街道」は「殺陣・チャンバラ映画史」というカルト的文献で評価されたことが大きく、「千両首」は和田誠が絶賛したのが影響してるんだと思う。

「千両首」はラストの若山富三郎との決闘シーンが凄まじい。
もっと地味な戦いになる予定だったらしい(一部撮影されたそのシーンは、予告編にちょっとだけ入っている)が、おそらく「兄弟対決」ということで、現場で盛り上がり、ああいう決死的スタントに(お互いが譲れずに)挑戦することになったのだろう。
 勝新は本当に馬に引き回される(それもかなり危険なスピードと動きだ!)し、若山富三郎は、本当に疾走する馬から「頭から」落下するのである。
 その後の立会いの早さも、兄弟ならではの息の合ったところを見せた・・・というより、兄弟だからこそ遠慮なくやった、という感じか?
 お互い腰が引けた感じの「血煙街道」のVS近衛十四郎戦より、遥かに迫力があると思うのは、わしだけか?




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