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脳味噌の量を調整できる男 [映画のあれやこれや]

知人がトム・クルーズとキャメロン・ディアスが共演した映画のBlu-rayを観たというので、その感想を聞いたら
「頭をからっぽにして観れば楽しめまっせ」
と言うのだ。
わしは
「それじゃあ、あんたは自分の頭の中身を空にしたり増やしたりすることが自在にできるというのか?は~!そりゃ器用なもんだな、そんな芸をどこで習ったのか?」
と言い返してやった。
 
 頭を空っぽにして観る、というのは何も考えずに馬鹿になって観ろ、ということなのだろう。
しかし日常の様々な嫌なことから僅かな時間でも逃避したいから我々は映画を見るのであって、「頭を空にすることで」何も考えずにいられるような特技があるなら、映画など見る必要が無い。

「頭を空にする」力があるとすれば、それは映画の持つべき力である。
優れた映画は、観客の脳味噌を空にすることも、増量することも可能だ。
何で観客が映画にあわせて「頭を空に」しなければならないのか?

「わしは自分の脳味噌の量を調整することができないから『ナイト&デイ』を観る資格がないよ」
そう言って電話を切った。
知人は、電話が切れる間際に
「お前の脳は腐っとるな!」
と吐き捨てたが、もちろん腐ってなどいない。腐るはずが無い。馬鹿者。
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