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脱サラウンドの1年 [オーディオ&ビジュアル]

 昨年末にサラウンドと決別し、今年は2チャンネル・ステレオ、すなわち普通のステレオによるシアター空間の完成を目指した。
 「サラウンドで再生しなければ、ソフトを味わいつくしたことにならないのではないか?」
という一種の脅迫観念からの脱却には時間がかかり、「このソフトはサラウンドで鑑賞すれば、もっと素晴らしい感動を与えてくれるのではないか?」「つまらない映画だったが、サラウンドで鑑賞すれば楽しめるのではないか?」といった疑念も常にあった。
そうした考えはまだ完全に払拭されたわけではないが、わしはサラウンドに「鬱陶しい」ものを感じて「やめたのだ!」ということを思い出して、「邪念」を振り払いながら「普通のステレオ」を諦めなかった。

 サラウンドが「鬱陶しい」のは、いったいどこまでやったら良いのか?ということがよくわからないからだ。
これは、わしの勉強不足によるものかもしれないが、どんな立派なサラウンド環境を持つシアターで聞いても、ショップで聞いても、映画館で聞いても、いったいどのへんがサラウンドの完成なのか?がつかめないのだ。
 また多くのサラウンド環境は(わしの耳で聞く限りでは)破綻しており、美しい音響空間足りえていない。

 完成形が不明瞭なものの完成を目指すことは不可能だ。
いや、もちろん2チャンネル再生も、その完成形は果てしなく遠く、実際、よくわからないけれど、複雑怪奇なサラウンドに比べればシンプルでわかりやすいように感じる。自身のシステムでの限界が察知しやすいように思うのだ。

 そして、この一年、サラウンドを捨ててみると、実に明快にその進むべき道が見えたのだから、わしの選択は間違ってなかったのだ。
な~に、結局は常識に囚われることなく、自分が「良い」と思う方向に進んでこその「趣味」なのだ・・・ということだ。
・・・これだって常識だけれど。
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鯨岡平八郎

サラウンド派の平八郎です

今年は全国の映画館の7割は調整してると言う京都の音響職人さん
が来訪して我が家のシステムをチェックしてくれました

どんな高価なシステムでもチューニングができてないと宝の持ち腐れ
ってことになるんでしょうねぇ~

中々優れたサラウンドで作られた映画作品に出会えないってのも
寂しいですねぇ~
by 鯨岡平八郎 (2011-12-30 10:34) 

三一十四四二三

プロにシステムチェックが依頼できるとは、素晴らしいシステムを構築されている証拠ですね。
うちのシステムは自己流で自分勝手なものですから、プロが聞いたら、酷くて腰を抜かすかもしれません。

今日は若い人たちが集まってKポップの視聴会をやったのですが、若い人たちには幸い好評で
「こんな小さなスピーカーで、どうして迫力がでるんですか?」
などと嬉しい質問まで受けてしまいました。

わしは「大人しい美音」を出したいのに、どうも客観的にはちゃんと迫力が備わった音が出てるんだなあ・・・と不思議な気持ちにもなりましたね。
オーディオとは無関係の人に聞いてもらうのも色々勉強になります。
by 三一十四四二三 (2011-12-30 15:53) 

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