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ダリ メントール・メヌエットSE [オーディオ&ビジュアル]

去年の暮、AV仲間のAさん宅にうかがった。
Aさんは「最近はAVよりもオーディオが楽しい」というのだが、AVアンプとBDプレーヤー、低音ボワボワの某社の廉価スピーカーでは「格好がつかない」というので、今後ピュアオーディオ用に特化した機器を揃えていくと言った。
(「格好がつかない」というのは他人さんに対する言葉ではなく、自分自身のヘンテコな矜持に対する言葉である。この…自己満足ともいう・・・厄介な矜持が、オーディオの泥沼を深化させるものであることは、やってる人は皆自覚している)

連休中に行ってみると、スピーカーだけ「DALIメントール・メヌエット」に代わっていた。
わしがこの前買ったのもメントールメヌエットだが、Aさんのは、そのスペシャルバージョンの「SE]である。
(Aさんは、わしが買ったことを知らないので、真似て買ったのではない。偶然である)

プレーヤー、アンプが低レベルだが、やはりこのスピーカーが立派であることはよくわかった。
この状態でも、わしの家のものより良く鳴っていて、さすがはスペシャル・バージョン。見かけも綺麗だが、音も値段相応にアップしているのだ。
これでプレーヤー、アンプをピュアオーディオのものに換装すれば、どんな音になるのか?
想像するだけでも恐ろしい。

SEの内部が、オリジナルに比べてどのように違っているのかは知らないが、音はよりタイトに締まっており、無駄な要素が除外されている感じ。
一部では「オリジナルより色気がない」と言われているらしいが、そんなことはない。そこかしこに、この機種らしい「お色気」が漂い、官能的だ。
よりソリッドな音なのでボリュームを一目盛り上げて聞いてちょうど良い。つまり微小レベルの情報がより耳に届く。いいことづくめだ。

オリジナルに比べれば悪い点は見当たらず、オリジナルを贖った身としては歯痒い限りである。
ただ、ここまで質的向上がみられると、こうしたコンパクトな機種では致し方ない「低音の不足」が気になる。
オリジナルなら「こんなものだ」で許容できるが、高性能、高価格のSEでは不満になる。
実際Aさんも「前の安物に比べても低音がない」と不満を口にしていた。

 これはスピーカーの規格の問題であるから、アンプやプレーヤーをグレードアップしても根本的には解決しないだろう。低音を欲するなら大きな容積を持つスピーカーを求めるしかない。何でも小型で出せるなら、フロア型の存在意義がなくなる。

 Aさんは夏ごろにプライマーのアンプとプレーヤーを買う予定だそうだ。
もうAさん宅に行くのはやめよう。
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