SSブログ

オーディオ鬱 [オーディオ&ビジュアル]

機材を充実させることで、だんだん音が良くなっていくことは、オーディオの醍醐味である。
しかし音の良し悪しというのは、オーディオ趣味が継続している時にしかわからないようだ。
わしは時々、オーディオが馬鹿馬鹿しくなることがあるのだが、そうなると装置に対して真摯に向き合わなくなる。音楽は聞くが音は聞かないという状態になる。
そんな時は、音の良し悪しがわからない。今までお金と時間をかけて、いったいどこが、どう良くなったのか?あるいは、どこがどんな風に悪いのか?
さっぱり、わからないし、わかりたくもない。
その状態が、数ヶ月から一年以上続くことがある。
新製品が気にならなくなり、オーディオ雑誌は立ち読みもしない。オーディオだけで繋がっている友人との関係が疎遠になり、変にお金が貯まったりするのだ。
この状態は、わしだけでなく、多くのオーディオ好きが経験することで、古いファンは「真空期間」と呼ぶし、わしの周りでは「オーディオ鬱」と病気のように呼ぶ人もいる。
ちょっと考えると、オーディオ鬱の期間は、正常で健康的な人間に戻っているわけで、病気呼ばわりはおかしいのだが、狂人の集団の中にいると正常こそ狂気である、ということか?

オーディオ鬱は、しかし、必ず自然治癒する病である。
そして多くの人はオーディオ鬱を脱するたびに、より深みにはまっていくという…
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。